[29日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>が29日に発表した第3・四半期決算は、売上高と利益が共にアナリスト予想を上回った。新型コロナの影響で、企業がオンラインでの販売などに軸足を移したことでネット広告の出稿が増加し、利益を押し上げた。ただ、このトレンドが変われば、2021年の広告収入の伸びに影響を及ぼす可能性があるとの見通しを示した。

第3・四半期の売上高は前年同期比22%増の214億7000万ドルだった。リフィニティブのアナリスト予想は12%増だった。

純利益は78億5000万ドル(1株当たり2.71ドル)で、前年同期の60億9000万ドル(同2.12ドル)から増加し、アナリスト予想(同1.90ドル)を上回った。

フェイスブックは売上高の多くをインターネット広告が占める。憎悪を助長する投稿を放置したとして、7月に中小企業を中心に広告出稿を見送る動きもあったが、影響は軽微だった。

月間利用者数(MAU)は27億4000万人に増え、市場予想の27億人を上回った。ただ、北米では第2・四半期から減少した。

第4・四半期のMAUは第3・四半期比ほぼ横ばいか小幅減少するとの見通しを示した。