[29日 ロイター] - バイオ医薬大手の米モデルナ<MRNA.O>は29日、同社が開発する新型コロナウイルスワクチンについて、後期臨床試験(治験)にかかる初期段階のデータを11月にも公表できる見通しと表明した。

効果安全性評価委員会(独立データモニタリング委員会、IDMC)が11月に中間評価を行う予定で、米食品医薬品局(FDA)が提出を求める2カ月分の安全性データが出そろうのは11月後半になるとした。

バンセル最高経営責任者(CEO)は「コロナワクチンを発表できれば、2021年は当社の歴史にとって最も重要な年になる」と述べた。

モデルナはワクチンの配布に向けて準備を進めており、年内に2000万回分、来年は5億─10億回分のワクチンを生産できる見通し。

同社は米政府のほか、日本やカナダ、イスラエルなどと供給契約を締結している。

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