ファーウェイがついに「最後の旗艦スマホ」発売
東洋経済オンライン
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(以下本文記事抜粋)
アメリカの制裁との関係で注目されるのが、心臓部のSoC(訳注:システムオンチップの略称。CPUや通信モデムなどの基幹機能を1つのチップにまとめたもの)だ。Mate40シリーズはすべてファーウェイ独自のSoC「麒麟(Kirin)9000」を採用している。半導体設計子会社の海思半導体(ハイシリコン)が設計し、半導体の受託製造(ファウンドリ)で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が最先端の5ナノメートルのプロセス技術で製造したものだ。
だがTSMCはアメリカの制裁を順守し、9月15日からファーウェイ向けの出荷を停止した。台湾の調査会社のイサイアリサーチは、それ以前にファーウェイが調達できた麒麟9000を1500万~2000万個と推計している。
この在庫を使えば、ファーウェイはMate40シリーズの生産を2021年まで続けられるとみられる。とはいえ、過去のフラッグシップ機の販売実績に遜色ない台数を売るにはまったく足りない。後継機開発の見通しも立たず、これが最後のフラッグシップ機になるかもしれない。