[コロンボ 27日 ロイター] - 中国はポンペオ米国務長官のスリランカ訪問を前に、中国とスリランカの関係に米国が介入することをけん制した。

ポンペオ氏は27日にスリランカを訪れ、その後、モルディブも訪問する予定。米国は、中国がインド洋地域で影響力を強めようとする動きを警戒しており、ポンペオ氏の訪問はそうした動きに対抗する狙いがあるとみられる。

スリランカのコロンボにある中国大使館は26日遅くに発表した声明で「米国が国務長官の訪問を機に、中国とスリランカの関係に良くない種をまいて干渉し、スリランカを強要し、いじめようとしていることに断固として反対する」と述べた。

中国は習近平国家主席が提唱した経済圏構想「一帯一路」の一環として、スリランカのインフラ事業に多額の投資をしており、インドや米国は警戒を強めている。

中国大使館は、中国とスリランカの関係は2000年前から続いており、第三者の介入を必要としていないと強調した。

米国務省の南・中央アジア担当高官はポンペオ氏の渡航に先立ち、スリランカは長期的に経済的独立を確保するため、厳しい選択をしなければならないと述べた。