[チューリヒ 26日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は26日、スイスの銀行はこれまでのところ新型コロナウイルス感染拡大の影響にうまく対応しているとの認識を示しながらも、スイスフラン相場の上昇で金融業界に対する問題が台頭する恐れがあると述べた。

ジョルダン総裁は講演で「世界的な新型ウイルス感染拡大で経済環境と金融市場情勢が急激に悪化したが、国内行はこれまでのところうまく対応している」と指摘。

その上で、先行き不透明感が高まっている時にスイスフランが買われる傾向があるが、「最近もこうした動きが見られている」とし、「スイスフランの過大評価で金融業界に対する問題が台頭する恐れがある」と警告した。