[フランクフルト 26日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は26日、ドイツ経済は減速しつつも依然成長しており、最近の新型コロナウイルス感染の再拡大にもかかわらず不動産市場は持ちこたえているとの見方を示した。

独連銀は月報で、ドイツの景気が減速しているが、新型コロナは主に宿泊や外食産業に打撃を与えると指摘。「最近の感染者の急増と一部地域での制限措置により、サービス業やホテル、ケータリングに悪影響が出る恐れがある」と指摘。「現在の観点では、ドイツ経済はこの四半期に回復を続けるとみられるが、目立って減速する」と述べた。

さらに、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)は、不動産市場にほとんど影響を与えておらず、経済への打撃が一時的ならば、そうした動向は変わらないとの見解も示し、「景気回復が大きく混乱するようなことがない限り、不動産価格の急激な修正は起こりそうにない」とした。

報告では、住宅価格が2010年から50%上昇したとの分析も公表。大部分は需要が供給を上回ってきたことで説明できると結論づけたほか、都市部では相当な過大評価があるものの「不安定につながるような投機的な」動きがあるとの証拠は見られないとした。