[北京 26日 ロイター] - 中国鉄鋼工業協会(CISA)は26日、今年の同国の粗鋼生産が前年比3-5%増加し、10億トンを超えるとの見通しを示した。

政府の政策を受けて、前年比で消費が拡大する見通しという。

CISAの幹部が会見で明らかにしたところによると、第4・四半期は「比較的大量」の受注があり、会員企業は市場が良好だと指摘している。

中国国家統計局の先の発表によると、1─9月の粗鋼生産は7億8159万トンに上った。また、公式統計に基づくロイターの算出によると、9月は1日当たりの粗鋼生産量が過去最大を更新した。

CISAは10─12月の鉄鋼価格が比較的安定して推移すると予想。

また同期は鉄鋼輸入が前期比で減少する一方で、輸出が回復すると見込む。海外市場の緩やかな改善と価格差の縮小を理由に挙げた。

ただ、2020年通年では鉄鋼製品の輸出は前年比約15%減となり、輸入は約60%増えると予想する。

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