[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。追加の新型コロナウイルス経済対策協議の行方をにらみ値動きの激しい展開となる中、ナスダック総合<.IXIC>とS&P総合500種<.SPX>は続伸して終了。ダウ工業株30種<.DJI>は小反落した。

民主党のペロシ下院議長は、追加コロナ経済対策を巡り、大統領選前に合意できる可能性はまだ残っているとしながらも、トランプ大統領の行動次第との考えを示した。一方、トランプ大統領とムニューシン財務長官は、適切な合意であれば支持するとしつつも、合意にはペロシ下院議長の妥協が必要との認識を示し、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は大統領選前の合意は難しいと述べた。

アリー・インベストのチーフ投資ストラテジスト、リンジー・ベル氏は「ここ数週間、刺激策を巡る動きが相場を主導しており、この日の動きにも色濃く反映された」と指摘。「市場は刺激策の実施を確信しているが、実施の時期を把握したいと考えている」と述べた。

追加コロナ対策を巡る不透明感から、主要3指数は週間でそろって下落。ダウは0.9%安、ナスダックは1.1%安、S&Pは0.5%安となった。

この日は、S&P主要11セクター中、通信サービス<.SPLRCL>が好調で1.1%上昇した。

半導体インテル<INTC.O>は10%強急落。第3・四半期決算は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の影響でノートパソコン向け半導体が好調だった一方、データセンター向けはコロナの打撃を受けた政府・企業の支出削減で不調となり、営業利益率が大幅に低下した。

製薬ギリアド<GILD.O>は0.2%高で終了。米食品医薬品局(FDA)は前日、ギリアドの抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナ感染症で入院を必要とする患者の治療薬として承認した。米国で承認された初のコロナ治療薬となる。

クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)<AXP.N>は3.6%安。第3・四半期決算は、コロナ禍を受けた消費の鈍化が重しとなり、利益が予想を下回った。

来週はアップル<AAPL.O>、フェイスブック<FB.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、アルファベット<GOOGL.O>の四半期決算が注目される。

米取引所の合算出来高は77億9000万株。直近20営業日の平均は約90億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28335.57 -28.09 -0.10 28409.6 28436.5 28149. <.DJI>

5 2 82

前営業日終値 28363.66

ナスダック総合 11548.28 +42.28 +0.37 11536.0 11548.8 11434. <.IXIC>

1 5 86

前営業日終値 11506.01

S&P総合500種 3465.39 +11.90 +0.34 3464.90 3466.46 3440.4 <.SPX>

5

前営業日終値 3453.49

ダウ輸送株20種 11880.13 +131.58 +1.12 <.DJT>

ダウ公共株15種 893.68 +2.40 +0.27 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2360.23 -10.22 -0.43 <.SOX>

VIX指数 27.55 -0.56 -1.99 <.VIX>

S&P一般消費財 1249.95 +11.01 +0.89 <.SPLRCD>

S&P素材 414.64 +1.50 +0.36 <.SPLRCM>

S&P工業 685.74 +2.73 +0.40 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 671.61 +1.04 +0.15 <.SPLRCS>

S&P金融 419.47 +1.48 +0.35 <.SPSY>

S&P不動産 220.77 +1.49 +0.68 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 229.96 -1.28 -0.55 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1255.97 +4.89 +0.39 <.SPXHC>

S&P通信サービス 204.62 +2.18 +1.07 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2083.46 -2.49 -0.12 <.SPLRCT>

S&P公益事業 329.11 +0.76 +0.23 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.56億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23565 + 75 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23550 + 60 大阪比 <0#NIY:>