ハロウィーンはバーチャル渋谷で リアル騒ぎ、自粛要請

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• 岩瀬 翔

  都立多摩総合医療センター 家庭医

  ・2020年10月25日

  バーチャル渋谷のハロウィン
  毎年大量のゴミが散乱し、大量の酔っ払いが搬送され、大量の警察官が治安維持に動員される。渋谷区民にとってはとんでもないイベントが、オンラインで再現してもらえるならとてもありがたいだろう。
  
  しかし、参加してきた若者にとって満足できるものになるのかは疑問が残る。彼らは芸能人に会いにいく訳でも、渋谷という街の構造に憧れている訳でもない。
  恐らく、匿名性が高めて酒と熱狂の力で恍惚に浸る集団の一部となることで、社会構造の障壁を壊して一体感を得ることが最大の目的だと思う。
  
  バーチャルの世界で、家にいながらその世界を再現できるか技術力が試されるだろう。