2020/10/24

【読書】課長こそ、仕事の本質が学べる役職だ

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。今回は『課長の心得』(総合法令出版)だ。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4428文字)

課長に求められるマインド

現場のチームを直接マネジメントする課長は、最初の管理職だ。予算・計画・人事評価などの権限が与えられ、課を運営する責任を担う。
「リーダーシップ・パイプライン」の考え方にのっとれば、役職によって必要な職務要件は変化し、ふさわしいマインド、スキル、時間配分が求められる。
課長はまず、従業員を管理する「管理者」としての立場に変化したことを自覚し、経営サイドの意向を理解して課を運営していくマインドが求められる。
そして、課長は実務についての「テクニカル・スキル」以上に、課や部下の目標設定・動機付け・人材育成を行う「ヒューマンスキル」の強化と実践を意識することが望ましい。
さらに経営者層になっていく未来を見据えた場合、方針を決めたり戦略を立てたりする「コンセプチュアル・スキル」も磨いておくとよいだろう。
「実務は極力、課員が行うものである」という割り切りも必要だ。担当業務に時間を使うのではなく、課のマネジメントと人材育成を中心とした時間配分に切り替えていかなければならない。
課長には中間管理職ならではのつらさと同時に、多様な部下を直接動かしながら大きな仕事ができるおもしろさがある。この役職を楽しみながら、ぜひ自己成長につなげていってほしい。
(imtmphoto/istock)

課長に求められるマネジメント力