オードリー・タンが活躍する政治の土壌はこうして育まれた─世界の注目を集める「台湾モデル」
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「どうしたら政府は国民の声に耳を傾けられるか」の台湾政府の問いのたて方や、それを既存の権威に問わず、ラディカルな勢力に教えをこうという革新行動ができたのかに、強い関心をもつ。
社会学者の小熊英二は、「社会は変えられるか」の著書の中で、どうやって変えるのか以前に、国民が自己表現できる共有基盤を創ることを提起している。
私たちも実体験として、何かのテーマで議論を始めたとき、初めは過激な提起も、議論を深めるなかで、共通認識を得ることがある。
社会改革は、権力者がなすべきことではなく、国民が自らの力でなすべきであり、政治は、民主主義が機能する人間が表現できる共有基盤構築という環境整備に腐心しなければならない。
菅政権の恐ろしさは、このことは視野に無く、人気をとって、国民を統制しようとする本質にある。オードリー・タンが凄い、台湾のIT活用が凄いと言われているが、ここに書かれている「Polis」というプラットフォームを創ったことは歴史を変えるくらい凄いと感じた。対立を生み出さず、意見の一致を生み出すシステム。
日本も多いに真似すべき。規模感が違うというなら、地方自治体から始めるとよい。首長主体で改革ができるコンパクトな政治が可能なはずだ。せめてスマートシティでは実現してほしい。