[20日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は20日、米経済は来年に向けて勢いを維持すると確信しているとしながらも、政府の追加財政刺激策がなければ回復は失速し、失業が恒常化する恐れがあると警告した。

エバンズ総裁はデトロイト・エコノミッククラブが主催したオンラインイベントで「財政支援策がないことを懸念している」とし、追加支援策がなければ州政府と地方政府が一段の雇用削減を迫られるため、非常に懸念していると述べた。

このほか、米経済は「約91%」回復したとしながらも、まだ先の道のりは長いとし、回復の過程は一様ではないと指摘。ただ、新型コロナウイルス感染拡大第2波による経済への影響は、コロナ禍初期の予想ほど大きくならないと指摘。失業率が2021年末までに5.5%に低下するとの予測を変えていないと述べた。