もしも人事部をIT化するように言われたら 第1回「人事部IT化の基本的な進め方」-Manegyニュース
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わたしが思う人事系DXは、記事にはあまり無かった、ナレッジマネジメントです。 SECIモデルに感銘を受けて以来、暗黙知、つまり人の無限の力に期待を込めて、そう感じています。 気づき、永続化、そしてコラボレーションで知恵のスパイラルアップ、これを一気に加速させるDXです。主な取り組みは、企業活動の正確でリアルタイムな現状把握と、成長機会付与、変化点の因果を明確にする仕組みづくりとなります。
まずは、職場に潜む暗黙知の形式知化です。ここまでは当たり前ですが、ユニークな点は「単純に」モデリングする形式知化です。
事務やエンジニアリング系ですと、スケジュール表に、名目をツラツラ書き並べる、WBSに細かく大分類〜小分類を書かせる事とは大違いです。また単純にモデリングするとは、単に省略することでもありません。狙いを達成する 要素作業や、成果物、ネクストアクションのいずれか、又は全部の類似性を炙り出して、サイクリックな工程として表現する事です。
抽象化・汎化、パラメータ化、継承、インターフェース、あらゆる知恵を総動させて PDCA→S(標準化)DCAと稼働させる。これが既にDXそのものでもあり、DXの前提でもあるイメージです。その他、フレームワークや汎用アーキテクチャ創り、ルールやビジネス基盤で 汎化する事、汎化できないものを段取り工程として外だしする事も視野に入ります。
この段階ではITの出番が少ないかも知れません。バリューストリームマッピングやトータルリンクシステムチャートの作図支援、平準化指示システム、実績記録系のSoR、シミュレーターくらいでしょうか。
それでも、ここまでで相当な組織力を得るか、得る為の基盤が整うでしょう。そうすると、次のDXは自然と生まれるに違いありません。
次のDXはICTの特性を活かしたもの、OAやCAD/CAE、ソフト開発の更なるレベルアップです。着眼点は①一気通貫規格、②トレーサビリティ、③統合認証と汎用多段認可セキュリティ、④次世代コミュニケーション・コラボツールや仮想環境、⑤レガシーシステムのクラウドAPI化、⑥xR活用の教育や実績蓄積。こうしたものが浮かびます。
TPS(トヨタ生産方式)の知恵でナレッジのスパイラルアップ体制を得る、ICTの力で加速させる。人事のDXをイメージしました。