[メーコン(米ジョージア州)/デトロイト 16日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補、トランプ大統領は16日、激戦州のフロリダを訪れ、高齢者に支持を呼び掛けた。一方、民主党候補のバイデン前副大統領はやはり激戦州のミシガンで集会を開き、トランプ政権の新型コロナウイルスへの対応を批判した。

11月3日の投票日まで20日を切る中、両候補は勝敗のカギを握る激戦州での選挙活動に専念している。

ロイター/イプソスの世論調査では、支持率でトランプ氏がバイデン氏にリードを許し、選挙資金調達額でもバイデン陣営に後れを取っている。[nL4N2H549C]

今回の期日前投票者はすでに2300万人を超え、記録的な数字に上る。

トランプ氏はこの日、フロリダ州フォートマイヤーズの屋内会場で高齢者の聴衆を前に演説。新型コロナを軽視する言動を続ける同氏には珍しく、新型コロナで家族を失った人への共感を示した。

一方、バイデン氏はミシガン州の集会で「私が大統領になれれば、何があろうと医療保険制度改革法(オバマケア)を継続させる」と表明。

同氏は「新型コロナを巡る状況は好転しつつある」と主張し続けるトランプ氏について、「彼はこのウイルスから国家を守れなかった失態からわれわれの気をそらすために何でもするだろう」と述べ、「コロナは消えていない。実際には再び勢いを増している。予想通りに事態は悪化している」と警告した。

バイデン陣営は、オバマ前大統領が来週、バイデン氏の応援にかけつけ、フィラデルフィアで選挙活動を行うと発表した。

これについて、トランプ氏はフロリダ州の集会で、オバマ氏が与える影響は大きくないとの見方を示した。同氏はその後、共和党の牙城であるジョージア州に移り、集会を開いた。

バイデン氏はこの日の最後に、ミシガン州デトロイトで投票を呼び掛ける集会に参加。新型コロナに感染したまま職務と選挙活動に復帰したトランプ氏を批判した。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)