2020/10/15

【今日上場】世界的ヒット「BTS」のIPOを読み解く

NewsPicks編集部 記者
世界でブームを巻き起こす男性K-POPアイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が、株式市場へ〝上陸〟する。
BTSのマネジメント会社(所属事務所)であるビッグヒット・エンターテインメントは10月15日、韓国の取引所に新規上場(IPO)する。時価総額は約4300億円前後になると見込まれている。
7人グループのBTSは、8月に新曲「Dynamite」を発売し、アメリカのビルボードで1位を獲得。アジアの歌手としては約60年ぶりの快挙を成し遂げた。
BTSはアジアの枠を越えて欧米諸国でも人気を博し、さまざまな記録を打ち立てている。
NewsPicks編集部は、ビッグヒットの上場目論見書を分析。7つの図版とともに、ビジネスとしてのBTSを理解するためのポイントをお届けする。
INDEX
☑️BTSで一躍トップ事務所に
☑️売り上げの97%がBTS
☑️BTSメンバーも株で億万長者
☑️アルバムは4枚連続1位
☑️コロナで消えたコンサート収入
☑️課題は「BTSの次」

BTSで一躍トップ事務所に

BTSが所属するビッグヒットは、韓国の音楽界では新しい事務所だ。
韓国の音楽業界は、1990年代後半に設立された3大事務所(SMエンターテインメント、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメント)が中心となって、有名アーティストを輩出してきた。
JYPは最近、日本でもオーディション番組「Nizi Project」で話題になったパク・ジニョン(朴軫永、J.Y. Park)氏が率いている。