[ロンドン 13日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は13日、新型コロナウイルス感染拡大の第2波発生による逆風を受けていることから、V字型回復は見込めないとの考えを示した。

ベイリー総裁は議会委員会で、V字型回復は見込めないとし、「景気回復には時間がかかる」と述べた。9月末時点の経済成長率は前年比マイナス9─10%だったとみられると指摘。6月末はマイナス22%だった。

その上で、回復の力強さを巡り中銀金融政策委員会内ではさまざまな見解が出ていると指摘。自身がこれまでに示した見方は変えないとしながらも、新型ウイルス感染がここ数週間急速に拡大していることが経済に対する下向きリスクになるとの認識を示した。

マイナス金利政策については、英中銀がこれまでも示してきたコミットしない姿勢を改めて強調。中銀は12日、銀行に対し、マイナス金利に耐えられるか質問する書簡を送付しているが、実施面での質問に対する回答が得られるまでマイナス金利が利用可能な政策であると判断する立場にはないと述べた。