[北京 13日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が発表した9月の国内自動車販売台数は前年同月比12.8%増の257万台で、6カ月連続の増加となった。

1─9月は6.9%減の1712万台と、年初来では依然としてマイナスとなっている。

中国で販売が拡大するシーズンに当たるため、自動車業界関係者の間では「金の9月、銀の10月」と呼ばれている。

こうしたトレンドを反映し、9月の乗用車販売は8%増加。吉利汽車<0175.HK>、長城汽車<601633.SS>、トヨタ自動車<7203.T>は2桁増となった。

CAAMの陳世華氏は、北京自動車ショーや販売促進イベント、地方政府の自動車販売支援策などが9月の販売増につながったと分析した。

ただ全般的な経済活動はなお鈍く、消費者の信頼感はまだ回復していないと指摘し、より手ごろな価格の自動車への需要が完全に回復するまでに時間がかかると述べた。

新エネルギー車(NEV)は67.7%増の13万8000台。3カ月連続で増加した。NEVにはバッテリー式電気自動車、プラグインハイブリッドカー、水素燃料電池車が含まれる。

市場全体の約4分の1を占めるトラックなどの商用車の販売は40%増加した。政府のインフラ向け投資に後押しされたほか、排出規制の強化を背景とする更新需要を受けた。

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