中国の農村金融に人工衛星の観測データ活用
東洋経済オンライン
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夢はあるけど宇宙にお金を使う意味は?
なぜロケットを飛ばす必要があるのか。
そういった答えの一つが、衛星画像の活用です。
アリババ系列の網商銀行は農村部向けの金融サービスに人工衛星のリモートセンシング技術を活用。衛星画像から資金需要を予測し、与信枠を設定する。
広大な中国農村部での人手による与信調査は現実的でなく、そのためのコストが金融サービス普及のボトルネックになっていました。衛星から撮影した農地の画像などの観測データを分析することで合理的な与信枠と返済計画の提案が可能になり、農家がこれまでよりも容易に融資を受けられるようになります。
具体的には5日毎の衛星画像から作物の生育状況を観測し、農家の資金需要を分析・予想。そのうえで、融資の前段階では作物の種類と作付面積に応じて与信枠を設定します。融資の実行から返済完了までは、実際の作柄、また自然災害等の潜在リスクを常時チェックしながら融資条件を動的に調整していきます。