入院して認知症が進み、寝たきりになって亡くなった祖父の話
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注目のコメント
医学については全くの素人ですが、実体験を通して感じたことを少々書きます。
既に亡くなって5年以上たつ母の話です。いわゆるケアハウスに入り、2度足の骨を折り入院しました。その入院期間に急速に認知症が進みました。言うことがかなり支離滅裂になっていったのです。その後アルツハイマーの診断をされてのですが、思い起こせばその予兆はありました。一般的なボケが進んだ程度に感じていましたが、みるみる加速していく様を目の当たりにすると、あのころから始まっていたのね、と思い起こされるわけです。
経験から言いうと、言った言わないにぽっかり穴が開く、電話口で忘れないようにメモを書くように勧めてそうしたのにも拘わらず、そんなことをしていないなどと、すべて忘れる。そして、あらゆることに興味を失います。テレビを観ること、新聞や本を読むことなど全く興味を示さなくなります。更に、時間の感覚がなくなります。車に乗って目的地に移動するとしても、ものの5分しかたっていないのに、まだ着かないのか、と始まります。まだ5分だよと話してもまだかまだかが続きます。
予兆を感じたら、医師に相談しましょう。進行を遅らせる薬もあります。
そして、よく話を聞いてあげましょう。それが夢の中の話であっても。否定はせずによく聞いてあげましょう。話すことが減ってきたら、昔のアルバムを取り出して、昔話をしましょう。写真は記憶のスイッチを入れてくれます。歩けるなら、あるいは車いすに乗って、なるべく外に連れ出しましょう。コンビニで甘いものでも買って、公園で季節を感じながら昔話でもしましょう。たくさん笑顔の写真を撮りましょう。たまにはなかなか会えない親せきと電話で話すようにつなげてあげましょう。
受け入れるしかない死へのプロセス。少しでも記憶に残る時間を過ごしましょう。精神科は特にね、、、
ただ病院だけが悪いわけではないし、家で認知症患者を診れない(介護者中心に家庭崩壊になるレベル)のも事実。
あっさり書いてるけど、悩みや葛藤、憤りなどもかなりあっただろうな。