[マドリード 5日 ロイター] - IHSマークイットが発表した9月のスペインのサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は42.4と、前月の47.7から悪化し、2カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回った。

新型コロナウイルス感染増加に伴う経済・移動規制が経済の重石となった。

3カ月にわたったロックダウン(都市封鎖)が解除されたことを受けて、同指数は6─7月に一時的に50を上回ったが、新たな感染拡大と欧州諸国による移動規制で夏の観光シーズンが壊滅的打撃を受けた。

IHSマークイットのエコノミクス・ディレクター、ポール・スミス氏は、「新型コロナの影響が最も深刻だった時期からの回復がつまずいていることを9月の数字は浮き彫りにしている」と述べた。

1日に発表されたスペインの9月の製造業PMIは50.8と、前月の49.9から上昇した。

スペイン経済は6月末の封鎖解除以後7月に徐々に回復した。第2・四半期には17.8%のマイナス成長となり、過去最大の落ち込みとなったほか、地域最大級の低下だった。

スミス氏は第3・四半期には回復が予想されているとしながらも、「回復が大幅な需給ギャップを埋める程度の水準を維持する公算は小さいことをPMIは示している」と述べた。