エアアジアが12月に日本撤退 国内航空、コロナ禍で初
日本経済新聞
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エアアジア・ジャパンの経営基盤作りは途上だった。保有機材はリースで3機にとどまり、採算確保が難しかった。19年12月期は売上高(約40億円)を上回る約47億円の最終赤字を計上していた。11年に発足した国内最大手ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)の約40路線に比べ、規模が小さい。ある関係者は「新型コロナ前は20年内にも保有機数を5機まで増やす見通しが立っていた。そうなれば黒字化も見えていた」と話す。
当局の許認可や安全整備も含めた運航体制の構築に時間がかかり、就航は17年と当初計画より2年遅れた。路線網の拡充が計画通りに進まず、採算ベースに乗せられなかった。「もっと早く採算を改善できていたら、撤退とはならなかったかもしれない」(地元の航空関係者)との指摘も出ている