[ワシントン 1日 ロイター] - 中国の崔天凱駐米大使は1日、米中関係は「深刻な困難」に直面しているとし、両国は2国間関係を正しい軌道上に乗せるため直ちに取り組むべきだとの考えを示した。

国慶節を祝うオンラインの式典で、中国は「友好と誠実さ」をもって米国との関係を発展させることに前向きだと述べた。

同大使は「中米関係は過去41年間の外交関係でまれに見る深刻な困難に直面している」と発言。両国の経済関係のデカップリング(切り離し)や「イデオロギー上の対立、新たな冷戦を煽ろう」としている人々がいると述べた。

「こうした動きが、中米国民の基本的な利益を深刻に損なう要因となっている。健全で安定した中米関係は、両国の利益にかなうと信じている」とも発言。

「われわれは友好と誠実さをもって米国との関係を発展させることに前向きだ。両国は2国間関係を正しい軌道上に乗せるため直ちに取り組むべきだ。衝突や対立のない、相互尊重のウィンウィンの協力関係という軌道に乗せるべきだ」と述べた。

米大統領選を控え、米中関係は悪化している。

トランプ大統領は先週、国連総会の一般討論演説で、中国が「世界に(新型コロナウイルスを)感染を拡大させた」と批判し、「中国に責任を取らせる必要がある」と主張した。[nL3N2GJ2ZJ]

*内容を追加しました。