[東京 1日 ロイター] - 東京証券取引所は1日、システム障害が発生し、全銘柄の売買を終日停止した。注文受付も行えないため、立会外のTostNet取引も終日停止となった。発出された相場情報は無効になるという。終日売買停止となるのは、株式売買立会場が閉場し、全面的に電子システムでの取引が実施されるようになった1999年5月以降初めて。東証はシステム障害に関して午後4時半から会見を行う。

一方、大阪取引所では通常どおりの取引が行われた。日経平均先物12月限は前日比130円高の2万3310円で取引を終了。アジア株式市場は国慶節に伴いほとんどが休場となるなか、時間外取引での米株先物の動きやシンガポール、オーストラリア株の動きを手掛かりとした。

市場では「先物が動いているので市場参加者は比較的冷静のようだ。日経平均先物は米株先物に連動して上昇している。売買が再開しても大きく売られることはないのではないか」(みずほ証券の調査部シニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との声が出ていた。