全銘柄売買停止でも日経平均が前日比「19銭安」と表示される理由
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株価指数には時価総額をもとに算出するものと、ダウジョーンズ社が始めたダウ式平均で算出するものがあり、ざっくり言えば前者は全銘柄の株価変動の加重平均で、後者は全銘柄、あるいは選び出された特定の銘柄の単純平均です。私が働き始めたころ「日経ダウ」と呼ばれていた日経平均は、後者に属す指標で、原則として225銘柄が対象として選ばれます。
単純平均とはいうものの、225銘柄の株価を合計し、それを銘柄数で割るという訳には行きません。今回のように構成銘柄が入れ替わったり、株式の分割や併合が行われたりすると、指数としての連続性が維持できなくなるからです。そしてまた、我が国の株式にはかつて50円、500円、5万円といった額面がありました。千株単位で取引される額面50円の株式と1株単位で取引される株式では当然価格が違います。このため、分子の株価も分母の序数も調整が必要です。その結果19銭の差が生じたわけですが、気付かないうちに変わっていることもあるわけで、ああそうですか、くらいに見ておくしかないですね、たぶん (^^;
ちなみに、多くの人が馴染んでいる日経225は投資を考えるには有力ですが、CAPMみたいに理論的に株価を捉える場合には、恣意性の入り難い時価総額型のTOPIXの方が有力です。(^_-)-☆