[パリ 30日 ロイター] - フランスの水・廃棄物管理企業スエズ<SEVI.PA>の買収を目指している同業のべオリア<VIE.PA>は30日、スエズ株式29.9%の買収価格を29億ユーロから34億ユーロ(40億ドル)に引き上げたと発表した。

べオリアはスエズの親会社で仏公益大手のエンジー<ENGIE.PA>に対し、スエズ株を売却するよう要請している。一方スエズはべオリアによる買収は敵対的として反対している。

べオリアによると、買収価格を1株当たり15.5ユーロから18ユーロに引き上げた。この提案は当初の予定通り30日いっぱいで切れるとしてエンジーに迅速な決定を促した。

ただ当初の方針を変更し、29.9%の株式を取得してもスエズの取締役会が支持しなければ残りの株式の公開買い付けは行わないとし、6カ月間の交渉期間を設けることを提案した。