[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁によると、今年上半期の同国の公的債務は過去最大となった。新型コロナウイルス対策の費用が膨らんだ。

連邦政府、州政府、地方自治体、社会保障基金の上半期の債務は2兆1089億ユーロ(2兆4600億ドル)。

昨年下半期との比較で11%の増加。2012年下半期末の過去最大記録を更新した。

連邦統計庁は「新型コロナ対策の財源を調達するために公的部門が資金を借りたことが主因だ」と指摘した。

ドイツ政府は先週、ショルツ財務相が提出した2021年連邦予算案を閣議決定した。新型コロナウイルス危機対応の財源も盛り込まれた予算案は962億ユーロの新規借り入れを予定している。[nL3N2GL0JK]

新規借り入れの額は同国では第2次世界大戦後で2番目の大きさ。2020年の借入額は約2180億ユーロと過去最高だった。

ショルツ財務相は29日、下院で予算案について協議する予定。