[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、政策当局者の間で見解の相違が大きくなっていることについて、反対意見が出ることは普通で健全なことだと述べた。

関係者がロイターに語ったところによると、ECBでは新型コロナウイルス流行の影響下で経済をどう舵取りするかを巡り、当局者間の対立が高まっており、問題が公の場にまで波及する恐れがあるという。

ラガルド総裁は「当局者がわずかに異なる見解や意見を持てるという事実を過度に心配していない」とし、メンバー間で意見が多少異なっていても合意形成はできると指摘。

その上で「大きな意見相違は奨励していないが、反対意見や議論は理事会の中では健全だと思う」と述べた。

パネッタ専務理事は22日、ECBの景気刺激策について、少なすぎるよりは多すぎる方が望ましいと指摘。一部の当局者はこの発言に不満を示している。