(ブルームバーグ): 米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)では、ここ数週間で黒人の上級幹部4人の退職が明らかになっている。同社のダイバーシティー(多様性)改善の取り組みを担当していた幹部2人も含まれる。

インクルージョン(一体性)のグローバル責任者ビーベット・ヘンリー氏と、ダイバーシティーの取り組みやキャリア早期の採用を統括していたウォルター・ハードル氏が退社すると、事情を知る複数の関係者が明らかにした。関係者の2人によると、シニアバイスプレジデントのクリスティーナ・ルーカス氏も退社する。AIGの損害保険事業のマーケティングと広報を統括していたエド・ダンドリッジ氏は、ボーイングの広報責任者に就任するために最近退社した。

ハードル氏は 「自分の役職がなくなったと知らされた」とコメント。他の3人はメッセージに回答しなかったか、もしくは退社についてコメントを控えた。

AIGの広報担当者は4人の退社についてコメントを控えた。2018年の報告によると、同社の上級幹部に黒人が占める割合は1.5%にとどまる。

原題:AIG’s Top Black Ranks Get Thinner With Four Executives Leaving(抜粋)

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