[ロンドン 25日 ロイター] - バーゼル銀行監督委員会(バーゼル委員会)は25日、新型コロナウイルス感染が再び拡大する中、必要に応じて銀行に対し一段の支援を提供する姿勢を示した。

バーゼル委は3日間にわたり開催した会合を受けて発表した声明で、世界的な金融安定の見通しを巡る不確実性はなお高いと指摘。新型ウイルス感染拡大からの回復が長引いていることに加え、政府支援策の縮小や期限切れにより、リスクが高まる恐れがあるとし、「在宅勤務が拡大し、情報技術と外部サービスに対する銀行の依存度が高まる中、銀行システムの運用上の回復力が試される状態は続く」とした。

その上で「バーゼル委は新型ウイルス感染拡大が世界的な銀行システムに及ぼすリスクを引き続き監視し、必要に応じて追加的な措置を実施する」と表明。銀行に対し、新型ウイルス感染拡大に起因する不良債権の増加に資本バッファーや流動性バッファーを利用して対応し、融資継続を可能にするよう呼び掛けた。