[東京 24日 ロイター] - 三菱UFJリース<8593.T>と日立キャピタル<8586.T>は24日、経営統合に向けた契約を締結したと発表した。2021年4月1日に統合する予定。環境変化にいち早く適応して先進的なアセットビジネス領域をさらに開拓するために、合併による経営統合が最適と判断した。統合会社の売上高約1兆4000億円規模は、リース業界2位の三井住友ファイナンス&リースに迫る。

三菱UFJリースを存続会社とする合併で、日立キャピタルの普通株式は21年3月30日付で上場廃止となる見通し。日立キャピタルの普通株式1株に対し、三菱UFJリースの普通株式5.10株を割当て交付する。21年2月下旬に予定する臨時株主総会での承認を経て4月1日に統合する。

経営統合を通じ、経営資源の最適化によるコスト面でのシナジー効果や両社のネットワークの相互活用による営業強化で売り上げ向上を図り、23年度をめどに税引き前利益に対し年間100億円程度の効果が期待できるとしている。

財務アドバイザーは、三菱UFJリースが三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日立キャピタルがゴールドマン・サックス証券。

(平田紀之 青山敦子 編集:田中志保)