[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルス感染症による死者が22日、累計で20万人を突破した。国別で最多となっている。累計感染者数は約680万人。

ロイターの集計によると、週間平均で1日当たりの死者は約800人。4月15日に記録した過去最多の2806人からは減少している。

新型コロナの感染拡大が始まった当初、米国での死者数は20万人を超えないとみられていた。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、CNNに対し「死者が20万人に達したことは、非常に心が痛むし、ある意味驚くべきことだ」と発言。米国で寒冷期にコロナ感染者が急増し、再び悲惨な状況に陥るとは限らないものの、国内で公衆衛生対策が実施されていない地域が心配だと述べた。

また、ウィスコンシン州のエバース知事は同日、公衆衛生上の緊急事態宣言を宣言し、同州で実施しているマスク着用義務を11月まで延長する方針を示した。

エバース知事は、パーティーなどの集まりによって、州内で18─24歳の若者を中心にコロナ感染者が急増していることに警鐘を鳴らした。

ロイターの集計によると、過去2週間のウィスコンシン州のコロナ感染者増加率は高水準に達しているほか、コロナ検査の陽性率も17%と国内で2番目に高い。

*内容を追加しました。