[ロンドン 22日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が22日発表した7─9月の製造業生産指数は、マイナス48と、6─8月のマイナス44から低下した。新型コロナウイルス危機や欧州連合(EU)離脱を巡る懸念で、年内は生産の弱さが続くとみられている。

ロイターのエコノミスト調査では小幅な改善が予想されていたが、長期平均を引き続き大幅に下回った。

CBIのエコノミスト、アンナ・リーチ氏は「製造業は新型コロナ感染再拡大や世界的需要の低迷、通商関係を巡る不透明感による逆風と闘い続けており、政府は支援を強化する必要がある」と述べた。

英政府はパブやレストランの時短営業を含む新型コロナ規制を強化しており、オフィス勤務を再開した企業に再び在宅勤務を呼び掛けている。

CBIは、離脱移行期間が終了する年末までにEUと通商合意の進展が必要としたほか、一時帰休プログラムに代わる対策も求められると述べた。

製造業者は今後3カ月間の生産見通しについてネガティブな見方をやや後退させたが、それでも生産減少を見込んだ。