[デイトン(米オハイオ州) 22日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、中国が人民元相場を意図的に変動させて世界市場で競争力を得ていると改めて主張した。また、対抗するためドルの為替レートを調整することを側近に提案したところ却下されたと明らかにした。

オハイオ州デイトンで開いた選挙集会で数千人の支持者を前に、世界市場での中国の攻撃的な行為が長年放置されてきたが、自身の政策は同州の雇用を救っていると主張した。

その上で「側近に『ドルを少し動かすのはどうだ』と聞いたところ、『それはできない。自然に変動させなければならない』と言われた」と述べた。会話の詳細は明らかにしなかった。

中国人民銀行(中央銀行)は輸出競争力を高めるための通貨安誘導を否定。人民元は過去8週間でドルに対し上昇している。

米財務省のコメントは得られていない。同省は向こう数週間中に半期に一度の為替報告を公表するとみられている。