[21日 ロイター] - 米電動トラックメーカーのニコラ<NKLA.O>は21日、創業者のトレバー・ミルトン氏が会長職を退任したと発表した。空売り投資家のヒンデンブルグ・リサーチが同社に身内の登用や詐欺の疑いがあると主張したことを受けた。

後任にはゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>の元副会長で、ニコラの取締役を務めるスティーブン・ガースキー氏が就任する。

GMは今月8日、約20億ドルを出資してニコラ株式11%を取得し、ピックアップトラックを共同生産すると発表した。

ヒンデンブルグは、ニコラとミルトン氏が大手自動車メーカーとの提携のために技術面で虚偽の報告をした十分な証拠があると主張。また、ミルトン氏が業界経験の少ない自身の兄弟を幹部に登用したとも指摘した。

ミルトン氏はヒンデンブルグの主張は誤りで、自身を守るを述べた。

これを受け、同社の株価は午前の取引で一時30%急落した。