[ジュネーブ 18日 ロイター] - 国連人権理事会は18日、ルカシェンコ大統領の再選を巡って混乱が続くベラルーシ情勢の監視を強化することで合意した。

理事会の会合では、ルカシェンコ政権への抗議活動が弾圧されているとして欧州側が非難。国連特別報告者のマラン氏は、ルカシェンコ氏が勝利宣言して以降、1万人超が「強制逮捕」され、拷問や暴行などの被害報告も多数上がっていると指摘した。

その上で、大規模な地政学的分裂を防ぐために行動する必要があり、「欧州大陸に新たな鉄のカーテンを作ることを許してはならない」と訴えた。

会合では、23対2(棄権22)で、バチェレ国連人権高等弁務官にベラルーシ情勢を監視する権限を与え、年末までに報告するよう求めた。

ベラルーシ外務省は、理事会の対応を「危険な前例」と評した上で、内政干渉に当たると非難した。