[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米政権の新型コロナウイルス対策本部で調整役を務めたホワイトハウス元側近が17日、トランプ大統領を痛烈に批判する動画を公開し、11月の大統領選では民主党候補のバイデン前副大統領に投票すると表明した。

ペンス副大統領の元側近オリビア・トロイ氏は、トランプ氏の再選に反対する共和党員らでつくるグループが公開した動画で、政権は新型コロナが米国で大流行することを2月半ば時点で認識していたと指摘。

「だが大統領は耳を貸さなかった。今年は選挙の年で、(新型コロナが)自らの実績にどう影響するかということが最大の関心事だったからだ」と非難した。

また、トランプ氏が感染拡大の初期段階にリスクを過小評価し、でっち上げなどと述べていたことに衝撃を受けたとコメント。

「トランプ氏は自分のこと以外はどうでもいいと思っている。大統領がコロナを深刻に受け止めていたなら、感染拡大を抑え、人命を救っていただろう」と痛烈に批判した。

ペンス副大統領は記者団に対し、トロイ氏は不満を抱えて選挙の年に政治的な思惑で活動していると述べた。

ホワイトハウスのディア報道官は「(トロイ氏は)大統領との内々の会合に参加したことはなく、同氏の主張は事実無根だ」と一蹴した。