[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレー<MS.N>のジョナサン・プルーザン最高財務責任者(CFO)は16日、第3・四半期のセールス・トレーディング・投資銀行部門の業績は第2・四半期ほど好調にはならないとの見方を示した。

バークレイズ主催のバーチャル会議で、8月の取引は依然良好で、目立った減速は見られなかったと指摘した。その上で「機関証券グループ(ISG)の観点からは、(今期は)第2・四半期ほど好調にはならないだろう。それでも典型的な夏場の四半期よりは良好だろう」と述べた。

米大手投資銀行では第2・四半期、新型コロナウイルス危機を受けた金融市場の変動が業績を押し上げた。

プルーザン氏は、セールス・トレーディング・投資銀行業務のあらゆる部分で依然として「非常に建設的なマーケット」が見られると述べた。

ウェルスマネジメント事業については、純金利収入が第3・四半期に「やや下振れ」するとの見通しを示した。

ネット証券大手Eトレード・フィナンシャルの130億ドルでの買収についても、予定通り第4・四半期に完了できる見込みとした。さらに、モルガン・スタンレーの健全な資本を踏まえると、Eトレード以外にも機会を模索する「柔軟性」があるとし、資産運用分野で戦略的に理にかなう機会を模索する用意があると語った。