[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相は15日、首都ジャカルタに新型コロナウイルス感染防止のための規制が再導入されたことから第3・四半期は予想以上のマイナス成長になる可能性があると述べた。

国内総生産(GDP)の約20%を生み出すジャカルタは14日、コロナ対策の規制を導入した。規制は2週間の予定だが、延長される可能性もある。

財務相はオンライン会見で、今回の規制は3月から6月初めにかけて実施された規制ほど厳しくないものの、経済は自身の予想(ゼロ成長─2.1%のマイナス成長)よりも大きく縮小する可能性があると指摘。

ただ、引き続き第4・四半期は回復するとみており、0.4─3.1%の成長を予想した。「2020年の成長率については、引き続きマイナス1.1%─プラス0.2%とみている。しかし、ジャカルタの状況を踏まえ、予想の下限になることも想定する必要がある」と述べた。

人口1000万人のジャカルタでは15日、新たに1000人以上のコロナ感染者が報告された。全国の感染者数は3507人増え22万5030人となった。死者は8965人で、東南アジアで最も多い。