[東京 15日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>元会長のカルロス・ゴーン被告の報酬を過少に記載したとして金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われたの同社元代表取締役のグレッグ・ケリー被告と、法人としての日産の初公判が15日、東京地方裁判所で開かれた。ケリー被告は無罪を主張し、日産は起訴内容を認めた。

プール取材によると、ケリー被告は、元会長の役員報酬を11年3月期―18年3月期の有価証券報告書に計約91億円少なく記載したとして、金融商品取引法違反罪に問われている。ゴーン元会長への報酬支払いを退任後に先送りする「未払い報酬」の有無が最大の争点。

ケリー被告は18年11月にゴーン元会長とともに逮捕され、約1カ月後に保釈された。

(平田紀之)