[11日 ロイター] - 英豪系資源大手リオ・ティント<RIO.AX>は11日、オーストラリアで歴史的に重要な洞窟遺跡を破壊した問題を巡る内部調査の結果に不満が高まっていることを受け、ジャンセバスチャン・ジャック最高経営責任者(CEO)が辞任すると発表した。

後任が決まるまで、もしくは来年3月31日までのいずれか早い時期まで職務を継続する。

リオは5月、西オーストラリア州政府の許可を得て同州ピルバラ地区の鉱区拡張工事を行っていた際に、先住民アボリジニが神聖視する古代の洞窟遺跡を破壊。取締役会の主導で調査を行った結果、ジャックCEOら複数の幹部の賞与減額を決めた。だが、投資家や人権擁護団体などは対応が不十分と批判していた。[nL4N2EG10F][nL4N2FQ1CO]

鉄鉱石部門を率いるクリス・ソールズベリー氏も即日付で部門CEOを辞任し、12月31日付で退社する。