[ワシントン 5日 ロイター] - 米民主党副大統領候補のカマラ・ハリス氏は、新型コロナウイルスのワクチンについて、トランプ大統領の発言をそのまま信用することはないと述べた。

5日にCNNが報じたインタビュー内容によると、ハリス氏は、トランプ大統領は新型コロナウイルスを巡り過去に専門家の発言に圧力をかけた前例があり、ワクチンについても同様の事態がおこる可能性に懸念を表明。信頼できる人物も認める場合のみ、ワクチンの有効性を信じるとして、「大統領の言葉をうのみにしない」と述べた。

トランプ大統領は11月3日の大統領選挙前にワクチンが実用化される可能性に言及している。ただ一部の専門家の間では、副作用を見極めるための大規模臨床試験の今年終盤あるいは来年初めの終了に懐疑的な声があがっている。

ハリス氏は、トランプ大統領は自身のイメージアップのため臨床試験が十分でなくてもワクチン投与に動く可能性があると指摘。

「彼は大統領選が迫っていることに焦りを感じている。自分がこの問題で指導的役割を果たしているとみせるため何でもしようとしている」と述べた。