[シドニー 4日 ロイター] - 経営破綻した豪航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングス<VAH.AX>の債権者は4日、米プライベートエクイティ(PE)企業ベインキャピタルによる同社の買収を承認した。これにより、ヴァージンは任意管理手続き(日本の民事再生法に相当)からの脱却が可能となる。

ヴァージンの従業員9000人の一部を代表する豪運輸労組(TWU)は発表文書で、これを歓迎する意向を表明した。

ヴァージンの広報担当者からのコメントは得られていない。

同社は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で需要が激減。4月に約70億豪ドル(51億米ドル)の負債を抱えて任意管理手続きに入った。

管財人を務めるデロイトによると、べインが約束する総拠出額は約35億豪ドルで、無担保債権者は債権の9─13%が返済される。

ヴァージンはベインの事業計画の下、全従業員の3分の1に相当する3000人を削減する計画。