[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア統計局が4日に発表した7月の小売売上高は、前月比3.2%増の307億豪ドル(223億米ドル)だった。新型コロナウイルスの感染が再び拡大したビクトリア州以外全ての地域で増加した。

前年比では12%増となった。6月は前月比2.7%増を記録していた。家具や家電など家庭用製品の販売が引き続き堅調で、全体を押し上げた。

ただ、雇用情勢の悪化を背景に、大手銀がまとめたクレジットカード支出は鈍化傾向を示している。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)<NAB.AX>によると、8月29日までの1週間の支出は前年比2.5%減となり、5月上旬以降初めて減少した。特にビクトリア州では15%減少したという。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)<ANZ.AX>のまとめでも、支出は5月17日終了週以来の減少を記録した。

豪銀最大手コモンウェルス銀行(CBA)<CBA.AX>では、支出はまだプラス圏にあるが、プラス幅は8月28日終了週に1%にまで縮小。7月には10─12%増だった。

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