[パリ 3日 ロイター] - 製薬大手の仏サノフィ<SASY.PA>と英グラクソ・スミスクライン(GSK)はタンパク質ベースの新型コロナワクチン候補の臨床試験を開始したと発表した。12月までに最終試験段階への到達を目指す。

試験で決定的な結果が得られれば、来年前半に当局の承認を得たいとしている。

両社が開始したのは第1/2相試験で、米国内11カ所の施設で健康な成人440人に対し、安全性や忍容性、免疫反応を評価する。

同ワクチン候補にはサノフィのインフルエンザワクチンと同じ組み換えタンパク質の技術が使われている。GSKのワクチンの効果を高める補助物質「アジュバント」と組み合わせて使用する。

両社は2021年に最大10億回分のワクチンを製造できるよう準備を進めている。