大坂なおみさんの抗議にイラつく人たちの歪んだ「日本的プロ意識」

僕はここに書いてある日本的プロ意識を大事にしています。何よりも芸事を大事にしています。これは個々の優先順位の問題なので、記事に書かれているような「個人の軽視」だとは僕は思いません。親族が亡くなっても試合をしたときもありましたが、それは自分にとって試合の方が大切だったからです。

最後に書かれているように多様性でいいし、僕だったらこうするよって話でいいと思うんですけどね。

キマグレンのLIFEでは、「僕らの住む世界はいつもとてもウソだらけ　自分殺して　笑顔作ってる」とあったけど、そこから、自由に自分の意思を示す人を、ネットで匿名で攻撃することになってるようにも思える。またそこにステレオタイプも同居していたりする。多様性も何もないつらい世界だ。

公の場で大阪なおみの行為を批判する人の気が知れない。個人の主義主張を発信するのは自由だし、プロスポーツ選手としてしっかりと考えた上での発信ですからね。その結果ファンが賛否両論を出すのも含めた上での行動でしょう。さらに、政治に巻き込まれたくないスポンサーが降りたり、今後つかなくなる、事も起きるかもしれない。個人的に好きかどうかもある。
利害関係のない人がこの行動を批判、(というか、ほぼ説教ですが)することのメリットってなんだろう。

米国の人種差別の歴史と、現状を正しく理解できていないと、この問題については、正しい理解とコメントはできないと思います。

私も米国赴任して、初めて、その根の深さと、日常での現実の一端を理解できましたが、日本に居ては、とても理解できないことを実感しました。

そう言った意味で、「自分では、しっかり理解できていない世界」のことに対して、いかに寛容になれるかが問われる世界だと思います。

自分が正しく理解できていないことを、自分の勝手な価値観で判断し、反応することは、異文化間の対立しか生みません。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません