2020/9/3

【野口悠紀雄】アリペイとデジタル人民元の未来

片平 知宏
NewsPicks編集部 記者
中国国民14億人の半分が月に1回は開き、圧倒的なシェアとそれに伴う顧客データが集まるアリペイ。
アリペイを運営するアント・グループは8月25日、香港と上海両証券取引所に株式上場を申請した。時価総額は、15兆円規模になるとも言われる。
一方、そのアント・グループの未来を左右しかねないのが、中国人民銀行(中央銀行)が実証実験を進めている「デジタル人民元」だ。
中国の4大銀行(中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行)、そしてアント・グループやウィーチャットペイを運営するテンセントなども実証実験に参加している。
デジタル人民元は、アリペイが55%を占めているモバイル決済トップの地位を揺るがす「敵」になるのか、それともアント・グループのグローバル化を後押しする「味方」になるのか。
アリペイのグローバル戦略、そして、デジタル人民元について、野口悠紀雄・一橋大学名誉教授にアリペイとデジタル人民元の未来を語ってもらった。