(ブルームバーグ): 米AT&Tは傘下ワーナー・ブラザースのゲーム事業を、非中核資産の売却リストから外した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。債務返済と合理化への取り組みを推進する過程で処分するには重大過ぎると判断したという。

「ハリー・ポッター」のゲームなどを手掛けるワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテインメントを巡り、CNBCは6月に、複数の大手企業が取得に関心を示しており売却価格は40億ドル(現行レートで約4200億円)に達する可能性を報じていた。ただ、AT&Tは同事業の成長の可能性に照らし、売却を思いとどまったと関係者が情報は非公開だとして匿名を条件に語った。

事情に詳しい関係者2人によると、AT&Tは今年に入りライオンツリー・アドバイザーズと共に同事業売却の可能性について検討を開始。マイクロソフト、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア、エレクトロニック・アーツ、アクティビジョン・ブリザードなどが買い手候補だったという。AT&Tとテイクツーはコメントを控え、他の企業はコメント要請に対しすぐには返答しなかった。

原題:AT&T Is Said to Scrap Sale of Warner Bros. Video-Game Unit (1)(抜粋)

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