[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が公表したデータによると、7月のユーロ圏の企業(金融業を除く)向け融資は前年同月比7.0%増となった。

前月の7.1%増からは鈍化したものの、依然として11年ぶりの高水準付近となっている。

ユーロ圏では、大半の国がロックダウン(都市封鎖)を導入した春ごろに企業の資金需要が拡大した。

7月の家計向け融資は3.0%増。4カ月連続で同じ伸び率となった。様々な給与補助制度で家計が大幅な所得の減少を回避できたとみられる。

7月のマネーサプライM3の伸び率は10.2%。6月は9.2%、予想も9.2%だった。このところのM3の急増はECBの資金供給が主因とみられる。