[レイクチャールズ(米ルイジアナ州) 27日 ロイター] - 27日未明に米ルイジアナ州南西部に上陸した大型ハリケーン「ローラ」は勢力を弱めながら内陸に進み、午後になって熱帯低気圧に変わった。同州レイクチャールズでは複数の建物が倒壊する被害が出たほか、州内で6人が死亡した。

ただ、被害はこれまでのところ当初の予想よりはるかに小さい。

エドワーズ州知事の広報担当によると、リーズビルでは14歳の少女が家屋への樹木が原因で死亡した。また、他の3人も住宅への倒木が原因で亡くなったという。

ウエストレイクでは同日午前に化学工場で火災が発生。エドワーズ知事は、近隣住民は屋内にとどまり、窓などを閉じるほか、エアコンも付けないよう注意を促した。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ローラは現地時間27日午前1時(日本時間午後3時)ごろ、5段階で2番目に強い「カテゴリー4」の勢力で州南西部の町キャメロンに上陸した。

レイクチャールズでは一時、最大風速が約57メートルに達したが、その後午前にはカテゴリー1まで急速に勢力を弱めた。

27日午後の時点でルイジアナ州、テキサス州、アーカンソー州では少なくとも86万7000世帯が停電している。

NHCによると、ローラの目は27日夜の時点でアーカンソー州南部に位置しており、時速24キロメートルで北東に向けて進んでいる。アーカンソー州では鉄砲水が発生する可能性が高いという。29日には中部大西洋沿岸地域に進む見通し。

メキシコ湾岸の製油所やリグは稼働を停止した。

「ハービー」や「カトリーナ」といった過去の大規模なハリケーンは同地域の石油施設に大打撃をもたらしており、今回も大きな被害が懸念されている。

トランプ大統領はこの日、ローラの被災地を今週末訪問する考えを示した。

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