[上海 27日 ロイター] - ブルームバーグ・ニュースによると、米国に上場する中国企業の監査を巡って米中が対立している問題で、中国側が譲歩の姿勢を示している。

中国側は、米規制当局による中国国有企業の監査を提案。ただ、国家安全保障上の理由で、一部の情報を編集する必要性も主張しているという。

中国証券監督管理委員会(CSRC)の方星海副主席がブルームバーグに明らかにした。

同委員会は米公開会社会計監督委員会(PCAOB)に今月、新たな提案書を送付し、米国が中国国有企業を任意に選び出し、共同で監査を試行することを提案した。

方星海副主席のコメントは取れていない。

一方、PCAOBのウィリアム・ドゥンケ会長は電子メールで、「米国は10年以上にわたり、中国との協力関係の確立を目指してきたが、まずは中国が米国の中核的なアクセス原則を受け入れない限り、このような関係を有意義に追求することはできない」と指摘。「CSRCの提案には依然として重大な欠陥がある」とした。

米政権高官はトランプ大統領に対し、米国で上場する中国企業が2022年1月までに米会計監査基準を満たさない場合、上場を廃止するよう提言した。

*内容を追加しました。